オタク徒然

オタク徒然

たぶん忘れてたのは 思い出じゃなくて 鍵の在り処だった

本当は、かわいくなりたい

自分は根本的にかわいくなくて、かわいくなれなくて、そんな自分に価値が無いとずっと感じていた。

これについては以前べつの記事で書いたが、私は強くありたい!自立したい!自分の人生は自分で決めたい!という思いがまあ強いのである。かわいい=お城のお姫様♡には絶対になりたくないし、強くありたいと願う自分のことは好きだ。

でも、そんな「かわいげ」のない女性は世間には需要が無くて、つまり自分は価値が無いなあとコンプレックスを抱いていた。

菜月さんに深夜に「根本的にかわいくない私に価値はあるのだろうか」と突然LINEしたこともある。(結局その時は「そういうときは早く寝て忘れよう!」という結論になり、全く役に立たなかった)

でも、ふとさっき思った。どうして私はそこまで「かわいい」にこだわるんだろう?

 

少しだけオタクの昔話をしよう。

小さい頃はディズニープリンセスおジャ魔女どれみふしぎ星のふたご姫きらりん☆レボリューションしゅごキャラ!などのいわゆる女子向けのコンテンツが大好きだった。日奈森亜夢ちゃんのキャラなりで一番好きなのはアミュレットエンジェルだ。

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しゅごキャラ!が好き過ぎて同じ作者の他の作品を調べたところローゼンメイデンにたどり着き、7人のドールに心を撃ち抜かれオタクになった。ローゼンメイデンで一番好きなキャラクターは雛苺である。

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その後は二次元オタクを続けながら、ついに三次元に手を出す。そう、原点にして頂点のアイドル、渡辺美優紀さんに出会ったのだ。残念ながら彼女は卒業してしまったが、今でも自分の中では一番の理想のアイドルである。

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彼女の代表曲『わるきー』の衣装

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彼女の卒業シングル『僕はいない』の衣装

それからは声優さんを好きになり、今は内田彩さんや色々あって小倉唯さんを推している。これについては今更言うまでもないだろう。

さて、ここまで具体的に画像も用いて私の好きなものを見てきた。ここで一つわかることがある。「かわいい」にコンプレックスを抱いているこの私、ピンク色でフリフリしていて華奢で女の子らしい、いわゆる「かわいい」ものが大好きなのである。

オタクコンテンツ以外でも例は挙げられる。実は読書が大好きなのだが、好きな作家も桜庭一樹*1さん、柚木麻子さん、宮木あや子さん、川上弘美さん……と繊細な文章で巧みに“女性”を描く女性作家だ。

インスタを始めたとき、普段着てる無難なブランドよりもAnk Rougeやevelyn、ハニーシナモン、Swankiss等のフリフリしているブランドを先にフォローしていた。

雑誌だってnonno、Ray、Cancamの「いわゆる女子大生」向けの雑誌よりも突き抜けたかわいいを追求するLARMEが好きだ。(着ている服の系統としては前者なのだが、前者は全ての基準が男ウケなので読んでいてイライラする。)

 

私は、自分は「かわいく」ないし「かわいく」なれないなんて言ってるけど、でも本当は、「かわいい」ものが大好きで、自分自身ももっと「かわいく」なりたいんだと思う。

大学生なのにフリフリのお洋服を着て髪をくるくるのツインテールにしていて痛々しいのに、それを気にしないで自分の着たい服を着るみずきちゃんがずっとうらやましかった。私も本当はそういうフリフリしていて華やかなワンピースが一着くらい欲しい。さすがに大学に着ていく勇気は無いけど。

 

今までは「社会に適応したふりをして(無難な量産型女子大生の格好をして)、好きなように生きる」ことが最も賢い生き方だと思っていた。でも、もっと賢い生き方は「好きな格好をして、好きなように生きる」なのかもしれない。

こないだ黒染めをして周りには「就活生みたいw」と不評だけど、私は不自然な黒色がなんだかアイドルみたいで気に入っている。

結局は自分がどうしたいかだし、それなら、私は、「かわいく」なりたいんだと思う。

それがわかったのは収穫だし、もう「かわいい」に必要以上にコンプレックスなんて感じないで、貪欲に「かわいい」を目指していきたい。

 

次のバイト代が入ったら「かわいい」ワンピースを買ってみようかな、なんて考えながら今日は眠ろうと思う。

 

*1:桜庭一樹さんは女性である