オタク徒然

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たぶん忘れてたのは 思い出じゃなくて 鍵の在り処だった

【小倉唯】ドキドキラビリンスを紐解く【歌詞考察】

こんにちは。突然ですが今からドキドキラビリンスの歌詞考察を始めます。

 

ドキドキラビリンスは小倉唯ちゃんの2ndアルバム「Cherry Passport」に収録されたアルバム初出しの楽曲です。

最近ではyoutubeで5月のツアー追加公演の映像が公開されました。

www.youtube.com

まあ私が紹介しなくてもこのブログ読むオタクはだいたいわかってるでしょ。曲の紹介はこのくらいで。

 

さて、そんなドキドキラビリンスに関してなのですが、Twitterでたまたま流れてきたこちらの記事

otokake.com

とあまりにも解釈違いを起こして死にそうなので自分の解釈を垂れ流そうと思います。

 

こちらの記事では、ドキドキラビリンスはざっと

①素直になれない

(1ページ目より 【小倉 唯/ドキドキラビリンス】恋に奮闘中な歌詞を紐解く!迷宮入りしそうな想いとは?! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ))

②強気でしたたか

③「好き」とは伝えられないツンデレ

④プライドが高くて気が強い意地っ張り

(以上3点、2ページ目より 【小倉 唯/ドキドキラビリンス】恋に奮闘中な歌詞を紐解く!迷宮入りしそうな想いとは?!の2ページ目 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ))

 な性格の女の子の歌だとしています。

 

 

……いや、逆じゃね? 

 

私はドキドキラビリンスは「強気でしたたかな女の子の歌」ではなく「強気でしたたかを “演じている” “普通の” 女の子の歌」だと思います。

実際の歌詞を引用しながら歌詞を紐解いていきましょう。

また、便宜上「ドキドキラビリンスで歌われている女の子」を以下より「ドキラビちゃん」と呼称します。

 

 

【①素直になれない】に関して

キライキライキライ 言ったって本心じゃない 

小悪魔なテクニック

 (ドキドキラビリンス/小倉唯 歌い出しサビ、2番サビ)

別にドキラビちゃんは「素直になれない」からキライキライ言ってる訳ではないと思うんだよな。

小悪魔なテクニックとして敢えてキライキライ言ってるんじゃないですかね。

素直に「なない」と素直に「なない」には、自分の意志の有無が関係してくるので大きな差があるように感じます。素直になれないってのはBSBLみたいな歌詞を言うんじゃないの?

 

 

【②強気でしたたか】【③ツンデレ

 「ドキドキラビリンス」の場合は、ちょっと強気でしたたかな女の子が主人公のように感じました。

好きなのにあえて"キライ"と口にしたり、涙もか弱い自分を演出するための武器にしていたり。

 ツンデレのような感じかもしれませんね。

上手に素直になれないけど、どうにかこっちを振り向かせたい。

でもやっぱり簡単に「好き」とは伝えられない。

(太字原文ママ 【小倉 唯/ドキドキラビリンス】恋に奮闘中な歌詞を紐解く!迷宮入りしそうな想いとは?!の2ページ目 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ))

正気か?!?!!!

言っとくけど「ちょっと強気でしたたか~」と「ツンデレ」が太字になってるの、原文ママだからね?!?!!!

そもそも「強気でしたたか」と「ツンデレ」が同義として語られてるのが意味わからん。不器用の象徴である「ツンデレ」と「したたか」はむしろ反義語でしょう…。

さて、私がこんなにこの供述に怒っているのは、私はドキラビちゃんは「強気でしたたかを “演じている” “普通の” 女の子の歌」だと捉えているからです。冒頭でも言いましたね。

私がそう捉えるのは落ちサビの歌詞が根拠です。

コワイコワイコワイ 本当は無理して

強気な子 演じてる

ツライツライツライばっかり言いたくない

プライドでサバイバル

(ドキドキラビリンス/小倉唯 落ちサビ)

ドキラビちゃんは本来はそこまで強気な性格じゃないと思うんです。

だけど好きな男の子を振り向かせるために、敢えて強気でしたたかな子を演じてるんですよ。

女性声優の片思い楽曲というものは「好き…だけど伝える勇気が無いよ(>_<)素直になれない(>_<)」みたいな弱々しい甘ったれたやつが多いんですね。そしてその歌に歌われた弱々しい女の子に対してオタクが萌えるという図式があります。

私はそういう弱々しい女性の需要が嫌いですし、だからこそ自分の意志で「強気な女の子を演じる」ことを選び取ったドキドキラビリンスが大好きなんです。

弱々しい女の子ではなく、強気に果敢な“挑戦者(1番サビ)”でいることが、ドキラビちゃんのプライドなのだと私は思います。

OTOKAKEさんの記事でもこの落ちサビの歌詞についての言及は一応あるんですけど、

歌詞を通して、主人公はプライドが高くて気が強い意地っ張りな性格だと感じました。 

(太字原文ママ 【小倉 唯/ドキドキラビリンス】恋に奮闘中な歌詞を紐解く!迷宮入りしそうな想いとは?!の2ページ目 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ))

って書いてあります。私が【④プライドが高くて気が強い意地っ張り】として引用した部分ですね…私との解釈の差にびっくりしましたし、人と人はわかり合えないんだなあと思いました。

 

確かにドキドキラビリンスは記事の言うように、素直じゃなくて強気でしたたかで「好き」とは簡単に伝えないプライドの高い女の子の歌です。それは事実としてあります。

しかし、ドキラビちゃんは素直に「なない」、好意を「伝えられない」女の子ではないと思います。そんな不可能のニュアンスを含んだ弱い女の子ではありません。また、元来の性格が「強気でしたたか」というのももってのほかです。そんな強い女の子でもありません。

ドキラビちゃんは素直に「なない」、好意を「伝えない」ことを敢えて選んだ「普通の」女の子なんだと思います。

そして、特別強気な訳ではない「普通の」子だけど、敢えて強気を演じることを選び取った意志はとても強く美しく、私はそんなドキラビちゃんが大好きです。

 

という訳で、以上が私がドキドキラビリンスは「強気でしたたかを “演じている” “普通の” 女の子の歌」だと考える理由でした。

ドキラビちゃんが自ら男ウケ(笑)の悪そうな強気でしたたかな女の子を演じている理由としては、相手の男の子を弄ぶのが楽しいからかなあ~とか勝手に予想してます。もうここは完全に想像の域ですけどね。

相手が恐らく自分のことを好きであることがわかっている状態で、他の人と喋って嫉妬させたり、嫌いと言って困らせたりするのはとても楽しいと思います。小悪魔過ぎるよ、ドキラビちゃん……(ドキドキ)

 

余談ですが、該当記事に

「ドキドキラビリンス」と同じように片思いを描いた楽曲ですが、「Dear」は切ないバラード

「好き」という気持ちがうまく伝わらずすれ違って思い出になってしまう……。

 (【小倉 唯/ドキドキラビリンス】恋に奮闘中な歌詞を紐解く!迷宮入りしそうな想いとは?!の3ページ目 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ))

と、Dearが片思いソングとして紹介されていて、これまた「正気か?」となりました。

あなたに出会えたことで

強くいられたんだ ずっと

明日も目が覚めたとき すぐ隣にいると思ってた

(Dear/小倉唯 1番、ラストサビ)

こんな私をずっと隣で見守ってくれた

あの日々をもう一度やり直せたら

何度も願うけど

(Dear/小倉唯 Cメロ)

また何処かで出会えたら少し話をしよう

いつか一緒にいた頃の様に

くだらないことも飽きるほどに

(Dear/小倉唯 落ちサビ)

いやどんな片思いだよ。どう考えても失恋の歌だろ。

 

 

歌の歌詞の考察は個人の自由ですし、解釈違いがあることは何も悪いことではありません。きっと一人一人にとってのその歌の解釈があると思います。

ただ、今回は音楽メディアという大きな媒体で解釈違いでぶん殴られたので、個人ブログで対抗したくなって自分も取り急ぎ記事を書いた次第です。

ぼくのかんがえるさいきょうの「ドキラビちゃん」で殴り合うドキラビ紛争(2018~)が勃発すると面白いのになと思いました。

それでは。

 

 

 

 

終わり。