オタク徒然

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たぶん忘れてたのは 思い出じゃなくて 鍵の在り処だった

実家出る宣言したら親が優しくなった話、好きを仕事にしない話

最近の色々思うところがあったので記録しようかと。
ブログの更新5か月ぶりでやばいね。「この広告は3か月以上更新されていないブログに表示されます」とかいう初めて見る広告出てて焦った。

 

 

実家出る宣言したら親が優しくなった

父親とずっと仲が悪く、喧嘩する度に「反抗するなら学費払わないからな」「文句あるなら自分の金で一人暮らししろ」と言われ続けてきたので、社会人になったら実家を出て自分の金だけで一人暮らしする、というのが大学生の頃からの一つの目標だった。

最近貯金も貯まって良い物件も見つけたので、ちょうど1週間前の日曜に両親に「近いうちに一人暮らしをしたい」と説得して、なんとか許可をもらいました。
説得時の父との争いは壮絶で、数時間にわたって「これまで生活費や教育費を払ってもらった恩があるなら家を出るな、それでも一人暮らしするなら親への恩は無いとみなす」とか「祖父の3周忌が終わってないのに娘が実家を出るのは世間体が悪い(何時代?)」とか「親がこんなに反対しているのに、親の気持ちを汲まず論理的に反論するお前は人の心が無い」とか色々言われた。けど、結局父は私が家を出るのが寂しいだけみたいだった。
結局父は、母の「このままあなたが反対し続けたら、みんりは黙って引っ越して実家に帰ってこなくなるけどそれでいいの?温かく送り出して、気持ちよく実家に帰ってこれるようにした方が良いんじゃない?」の一言で折れた。

で、一人暮らしの許可をもらってからというもの、父が急に丸くなった。以前は外出すると怒られ、夕飯時に帰らないと怒られ、部屋にこもると怒られ、事あるごとに「お前は社会でやっていけない」と怒られ……といった調子で何かと怒られていたけど、それがなくなった。(ちなみに母は門限方面で厳しく今まで23時までに帰らないと怒られていたが、こないだ帰宅が0時過ぎても「遅いよー」しか言われなかった)

私が実家を出るまでの残りの期間を円満に過ごそうとしてるんだなというのが伝わってくる。

別に私は転勤とかじゃなくて親との不仲で実家を出るから、最初からこんな風に接してくれたら実家出なかったのになあ。でも、実家出る宣言をしなかったらずっと理不尽に怒られ続けていたと思うから、結局実家にいるままではダメだったんだろうな。

まあそんなこんなで、なんで親と上手くやれなかったんだろうとセンチメンタルになりながらも、一人暮らしに向けて少しずつ動いています。

 

好きを仕事にしない

1の話にも共通するけど、実家を出るのが社会人生活の目標だった私は、就活の軸が「自立したい、他者に金銭的に依存したくない」だった。本と図書館が好きなので本当は司書になりたかったが、枠が少なく給料も高くないので一生実家を出られんと思いあきらめた。

結局一人で生活費を稼ぐことを念頭に総合職を、需要が当面はなくならそうという理由でIT業界を就活では志望し、今はそんな感じで働いてる。

父は「好きを仕事にしろ」派の人間で、進路に関しても「本と歴史が好きだったのに、お前は好きから逃げて妥協で仕事を選んだ」「条件面だけで仕事を選んで、生活のために仕事をしても上手くいかない」と言われ続けていた。

私は好きを仕事にしたくない。仕事にすると「お金」が発生する。「お金」が発生すると生活がかかってくる。
本も歴史もアニメも音楽も雑に色々好きだけど、それらを「仕事」にして生活費を稼ぐ手段にすると好き勝手言えなくなるのが嫌だった。例えば批評家になったら好きじゃないコンテンツも褒めないといけない。歴史学者になったら「南京事件はなかった」とか言う人達とやり合わないといけない。編集になったらクソ合わね~って思う本も読まないといけない(あと作家のスケジュール管理とか一番向いてない)。作家になったら書きたくない話も書かないといけない。どれも主義に反する話が来ても断れるくらい私がビッグなら良いが、「お金」と「生活」がかかっていたら断る選択肢を持てない。

「お金」「生活」を天秤に自分の意志を捨てる行為は、父に言われ続けた「文句あるなら学費払わない」ハラスメントと似ていて絶対に嫌だった。「好き」が「義務」になってしまうのが怖かった。

だからお金や生活など条件面にとらわれず、純粋に好きって気持ちを仕事にできる人はすごいなあ、私はそれになれないなあって劣等感を感じていた。父にもそんな自分を否定され続けてるしね。

で、なんでこの話をしてるかと言うと、「や、自分の選択に後悔はないな」と思う出来事があったのだ。

昨日偶然ディズニーで高校の同級生と高校卒業ぶりに再会した。その子は一緒に図書委員をやっていて、私は委員長でその子は副委員長だった。その子と近況の話になって「ラノベの編集になったよ!」って言われた。ラノベの編集、図書委員の星(は?)みたいな職業である。好きを仕事にした典型だ。

でも、自分でもびっくりしたけど、全く「うらやましい」「それに比べて私は……」みたいな感情が湧かなかった。父に「好きを仕事にしないお前は云々」って言われ続けてきたから、てっきり自分は好きを仕事にしている人達にコンプレックスを抱えているんだと思っていたけど、別にそんな感情微塵もなかったのだ。

だって別に仕事楽しいし。先輩は優しく色んなこと教えてくれて、新人の私に結構色々任せてくれて、毎日色々覚えて、自分が作った部分をお客様が使ってくれて、ふつーに楽しいんだもん。「社会人になったら実家を出る」って目標・夢も叶えられそうだし。

「生活のために好きでもないことを仕事にする」もそんなに悪いことじゃない気がした。もちろん好きを仕事にしている人達の「好き」って気持ちの大きさや覚悟は尊敬しているけどね。むしろ尊敬してるからこそコンプレックスがあったって話だし。

好きとは違ったけど、私の一番やりたいことは本当に「経済的自立」だったんだろうな。

 

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まあ、そんな感じで就職して早半年以上。

念願の経済的自立も手に入れたし、仕事は楽しいし割とハッピーに生きてます。っていう記録でした。